ロリヰタ。

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ロリヰタ

題名をどこかで見たことがあるような気がして手に取りましたが、作家は「下妻物語」で有名な嶽本野ばらさんだそうです。
ノスタルジックというのでしょうか、どこか懐かしいかんじのする作品でした。
ロリータにそんなに詳しいわけではないけど、出てくるブランドなどはわりと自分でも知っているものが多かったのでそういう意味でも楽しかったです。

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ロリヰタ。のあらすじ

拙い言葉でもいい、誤解を受ける言葉でもいい、伝えようとする必死さこそが想いを運んでくれるのです…。ロリータ・ファッションを愛する作家の「僕」が出会った美少女モデル。二人のピュアな恋は激しいスキャンダルとして世間から糾弾される。携帯メールを取り入れたアバンギャルドな手法と、事実かフィクションかという謎が論争を呼んだ、乙女のカリスマが放つ「純愛小説」の進化形。

この主人公である作家の「僕」ですが、どう考えても嶽本野ばらさんのような気がしてならない。果たしてこれはフィクションなのか?それとも嶽本野ばらさんに本当に起こった話なのか・・・ファンの間でも話題になっているようですね。
「僕」と美少女モデルの純愛は、まさに純愛中の純愛。この二人を繋いでいく携帯のメールが、LINEなどSNSでの連絡がほとんどどなった今読むととても懐かしく、味わい深いものになっています。絵文字だけで気持ちを表現する美少女モデル「君」の気持ちを想像するのも面白いです。

ロリヰタ。のおすすめポイント

ロリータについてちょっと詳しくなれる

この小説ではまず冒頭で「ロリコン」と勘違いされて苦しむ、ロリータ好きの「僕」が悩みを語ります。今はロリコンとロリータファッションを混同するような人はいませんが、それでもやっぱりロリータファッションってあんまり良いイメージを持たれないですよね。しかしこの「ロリヰタ。」を読むと、ロリータファッションがどこか神聖なものなのではないかと思わされます。
自分が「いい!」って思ったものを、その自分の気持ちだけで身につけることってなかなか難しいです。いつだってどこかで、周りの人にどう思われるのかを気にして、人は服を選びます。でもロリータファッションを身につける「僕」はそうではありません。その姿勢がすごくかっこよくて素敵だなと思いました。

年の差がある恋愛もちょっと理解できる・・?

ロリータファッションも「ロリコン」と呼ばれる性癖も、世間一般には理解されにくい嗜好ですが、年の差がある恋愛も然り。「ロリヰタ。」を読むとこの3つのマイノリティについて考えさせられます。
「僕」が恋をする「君」の年齢は作中の後半まで明かされません。「僕」ですら正しい年齢を知らないまま恋に落ちてしまい、後にそれがスキャンダルとなり世の中からバッシングを受けてしまいます。確かに初めから年齢を知っていて、その年齢だからこそ好きになったなら、それは純愛とは違うものなのかもしれません。でも年の差に関係ない純愛だってあるんですね、きっと。

ロリヰタ。の感想

私はロリータに特別詳しいわけでも、むしろファッションに特別詳しいわけでもないですが、それでもこの「ロリヰタ。」に出てくるファッションブランドは名前を知っているものが多くて、そのおかげで作品の舞台そのものに親近感がわいて物語をさらに楽しむことができました。
ファッションって人を写しますよね、この作品ではそれがわかりやすく描かれているんです。「僕」や「君」のファッションは上から下まで細かくデザインやブランドが描かれ、2人の関わりが深まっていくにつれてファッションにもそれが現れるんです。ここまで洋服と人の心理を繋げるのって女性特有の感覚なのかと思ってましたが、男性でもこういう心理あるんですかねー。

女性なら、若い頃の昔の可愛い恋愛を思い出したいとき、読んでみるといいかもしれません。

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