ラットマン

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道尾秀介が2008年に生み出した今作品。まだ初期の頃のミステリー志向が強く残っており、ファン層を一気に広げた一作なのではないでしょうか。

個人的には「向日葵の咲かない夏」を10点とすれば、「ラットマン」は6点ぐらいでした。いや、向日葵~が面白すぎただけで、十分この作品も面白いですよ。ということで、まずは今作品のあらすじから紹介していきます。

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ラットマンのあらすじ

結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。事件の真相が判明したとき、亮が秘めてきた過去の衝撃的記憶が呼び覚まされる。本当の仲間とは、家族とは、愛とは―。

愛とは―ってあらすじ凄いですね(笑)

実際の作品はこんな壮大な始まりではなく、非常にライトな感じでストーリーは進んでいきます。最初のMTRのくだりなど、ミステリーが好きな人ならすぐに「あっ!伏線!」と気づいてしまいますね。ただこういった多少強引な頃の道尾作品が私は好きでした。

では、ここからは私が思う、ラットマンのおすすめポイントを紹介していきます。

ラットマンのおすすめポイント

月の恋人が好きな人は好きだと思う!

皆さんは「月の恋人~MoonLovers~」をご存じでしょうか。道尾さんが始めてドラマの原作をした作品で、木村拓哉さんが主演の月9ドラマです。

そしてこのラットマンでも、「月」が一つのキーワードとなっていたり、なっていなかったり…。よく考えてみると、ラットマンと月の恋人の接点はあまいないのですが、なんとなく月の恋人が好きな人はラットマンも好きだと思います。

強引な伏線回収を爽快感で乗り切る!

ラットマンでもそれまでの作品と同様に、ラストにかけて怒濤の伏線回収がはじまります。ただ読者をミスリードに持ち込むための伏線なども、多少強引ながらも回収できるのは、道尾さんのテクニックあってこそでしょう。

今の道尾秀介の作品に一番足りないものは、この強引さではないでしょうか。ミステリー小説の読者が求めるものは、大きく分けて2つだと思うんです。

一つはミステリーとしての完成度を求める人。そしてもう一つはとにかくスッキリしたいというタイプです。私は後者の色が強いので、多少強引でもいいからばんばん伏線を貼って、ばんばん回収していって欲しいと思います。

ラットマン以外の道尾作品はこちらから。

独断と偏見で選ぶ!道尾秀介おすすめランキングTOP10!

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