聖女の救済

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容疑者Xの献身に次ぐガリレオシリーズである今作は、前作に勝るとも劣らない傑作です。聖女の救済とは何を意味するのか―、読んだあとにタイトルをもう一度見ると、ぞっとすること間違いなし。

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聖女の救済のあらすじ

資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。難航する捜査のさなか、草薙刑事が美貌の妻に魅かれていることを察した内海刑事は、独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが…。驚愕のトリックで世界を揺るがせた、東野ミステリー屈指の傑作。

「驚愕のトリック」この作品はこの一言につきます。理論上はあり得ても、現実にはあり得ない。ガリレオ・湯川は「虚数解」と表現しましたが、本当によくこんなトリックを思いついたなと感服します(笑)

では、私が個人的に思う今作品のおすすめポイントをどうぞ!

聖女の救済のおすすめポイント

分かりそうで分からない究極のトリック!

今作品でも読者には冒頭で犯人が誰かは分かってしまいます。

ガリレオシリーズでは、基本的にフーダニット(Whodunit 誰が犯人なのか)よりも、ハウダニット(Howdunit どのようにして犯行が行われたのか)が論点となるので、同じ流れです。

しかし今作品が面白いのは、殆どトリックが分かっているのに、肝心なところが解けないモヤモヤ感です。犯人も凶器も殺された日時も分かっているのに、どうやって殺したのかがわからない。推理する材料が揃っているミステリーほど、真相が明らかになったときの驚きは大きいですよね。

草薙の恋を応援しよう!

テレビドラマシリーズでは、草薙はイケメンのように描かれていましたが、私の中での草薙は中の中の上(笑)。決してモテるわけではないけれど、それなりに交際経験を持っている男といった感じです。

そんな彼が今作品では、あろうことか犯人に恋をしてしまうんですね。彼女のために必死になってプランターに水を上げる草薙…。男っていくつになっても馬鹿なものだと思います。

これから聖女の救済を読まれる方は、ぜひ男・草薙の恋を応援してあげてください。

聖女の救済の感想

女の執念は天才にも勝る…

前回、容疑Xの献身では天才VS天才という構図でしたが、今回の犯人は頭のいいものの湯川のような天才ではありません。しかし女の執念というのは天才にも勝るのだと思い知らされましたね。草薙のファインプレーがなければ、犯人が逮捕されることもなかったですし。

また「聖女の救済」。このタイトルに込められた意味に気付いたとき、男性と女性とは全く異なった生きものなんだな、と一人実感しました。私だったら○○そうと思っている相手と、一年間幸せな生活を送ることはできません(笑)

テレビドラマ版の感想は…

テレビドラマを見た私の感想は…ノーコメントでお願いします(笑)
長編ということもあり、ドラマ版では2話構成で作られていたのですが、どうせなら映画化して!と思ってしまいました。

どうしてもテレビドラマだと時間の都合から、エピソードを削らなくてはならないですからね…。といっても、原作とは違ってさくさく事件が展開していくので、途中で飽きちゃうということはないと思います。

小説を読むのは疲れるな…という方は、テレビドラマ版「聖女の救済」をお楽しみください。

そしてもっと東野圭吾さんの作品を知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。

⇒東野圭吾隠れた名作おすすめBEST10

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