桐野夏生おすすめ小説ランキングTOP7

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本を読む哀愁漂う女性

小説を読む人の中には、現実では味わえないゾクリと背筋が凍るようなスリルを求める方も多いのではないでしょうか。

桐野夏生さんの作品の多くは現実では味わえない、それでいて現実よりリアルに充ちたスリルを味あわせてくれます。

凶悪事件のニュースを時を忘れて調べちゃう人、他人の噂話をつい立ち聞きしてしまうようなあなた。桐野夏生さんの小説を読んで、ゾクゾクするようなスリルを味わってみませんか?

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7位、ハピネス

結婚は打算から始まり、見栄の衣をまとった。憧れのタワーマンションに暮らす若い母親。おしゃれなママたちのグループに入るが、隠していることがいくつもあった。

タワーマンションに住む母親たちにスポットを当て、誰も知らないママ友の闇を書いた今作品。殺人や誘拐など警察が出てくるような事件は起きませんが、十分怖いです(笑)

世間から見ると「勝ち組」と羨ましがられるようなママ友たちも、裏側を覗くと下界に住む私たちと同じように病んだ世界に生きているんですね。

一応、ハッピーエンド?に見える終わり方をしていますが、果たして彼女たちに幸せは待っているのでしょうか。人間は幸せを手に入れてしまうと、腐ってしまう生きものなのかもしれません。

ハピネスの詳しいレビューはこちら⇒ハピネス

6位、柔らかな頬


カスミは、故郷・北海道を捨てた。が、皮肉にも、北海道で幼い娘が謎の失踪を遂げる。罪悪感に苦しむカスミ。実は、夫の友人・石山に招かれた別荘で、カスミと石山は家族の目を盗み、逢引きを重ねていたのだ。カスミは一人、娘を探し続ける。4年後、元刑事の内海が再捜査を申し出るまでは。話題の直木賞受賞作ついに文庫化。

直木賞を受賞した記念すべき作品です。桐野夏生さんの魅力が詰まった作品だと思います。

なぜ愛する娘は誘拐されたのか、そして誰に誘拐されてしまったのか。ミステリーとしての面白さに、母親・女性としての苦悩。

桐野夏生さんでなければ書けなかった作品だと思います。

それにしても桐野さんの作品に出てくる女性の主人公って、だいたい最後は男の人と行動を共にしてますよね。そのあたりに桐野さんが持つ女性観が見える気がします。

5位、東京島


清子は、暴風雨により、孤島に流れついた。夫との酔狂な世界一周クルーズの最中のこと。その後、日本の若者、謎めいた中国人が漂着する。三十一人、その全てが男だ。救出の見込みは依然なく、夫・隆も喪った。だが、たったひとりの女には違いない。求められ争われ、清子は女王の悦びに震える―。東京島と名づけられた小宇宙に産み落とされた、新たな創世紀。谷崎潤一郎賞受賞作。

映画化もされたので、知っている人も多いのではないでしょうか。女性版「蠅の王」、大人版「十五少年漂流記」とでもいいましょうか、とにかく無人島って大変だなって思います(笑)

東京島の面白さは自然に戻った人間の本能と、それでも社会を構築しようとする社会性にあると思います。傍から見れば滑稽にも見えますが、私たちの生活も東京島と根本は変わらないのかもしれませんね。

東京島の詳しいあらすじ・感想はこちらの記事をご覧ください。

東京島/桐野夏生【あらすじ・ネタバレ・解説】

4位、残虐記


自分は少女誘拐監禁事件の被害者だったという驚くべき手記を残して、作家が消えた。黒く汚れた男の爪、饐えた臭い、含んだ水の鉄錆の味。性と暴力の気配が満ちる密室で、少女が夜毎に育てた毒の夢と男の欲望とが交錯する。誰にも明かされない真実をめぐって少女に注がれた隠微な視線、幾重にも重なり合った虚構と現実の姿を、独創的なリアリズムを駆使して描出した傑作長編。柴田錬三郎賞受賞作。

少女の誘拐監禁事件と聞いていたので、身構えて読んだのですが、前半であっさり開放されるのでご安心ください(笑)

ただ後半からの展開はさすが桐野夏生さんといった感じ。

本当に残虐だったのは誰なのか、そして真相は一体どこにあるのか。すべてが主人公の描いた夢だったかのようにも思えてしまいます。

一つの事件を様々な角度から照らしていく見事な手法は、桐野さんの十八番ですね。

3位、 OUT


深夜の弁当工場で働く主婦たちは、それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから脱け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へと導いたのは、思いもよらぬ事件だった。なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?犯罪小説の到達点。’98年日本推理作家協会賞受賞。

映像作品が多く、桐野さんの作品の中でも一位、二位を争うヒット作です。

私はこれを読んで、しばらくコンビニの弁当が食べられなくなりました(笑)

なぜ桐野夏生さんの書く犯罪はここまでリアルなんでしょうか。私が怖いと感じたのは、登場人物の誰一人として狂っていないことなんです。

みんな冷静に損得を考え、協力しながら淡々と人をバラバラにしていく。

もしかして凶悪犯罪者に女性が少ないのは、ただばれていないだけなのでは…?と疑いたくなってしまいます。

2位、IN


作家の鈴木タマキは、恋愛における抹殺をテーマに『淫』という小説を書こうとしていた。主人公は、妻と愛人との修羅の日々を描いた緑川未来男の私小説『無垢人』の愛人、○子である。○子は果たして実在の人物なのか、創作なのか。取材を進めるうちに、タマキは自身のかつての恋愛の狂乱を重ね合わせていく。小説の虚構が現実となり、そして現実を越えていく。人間の内側を深く抉る傑作長編。

島尾敏雄の「死の棘」を土台に、桐野夏生さん流の解釈とミステリーのエッセンスが加えられた今作品。不倫を繰り返す夫と狂っていく妻の様子は、見ていて気の毒でもあり、怖くもあり、どこか可笑しく感じてしまいます。

ぜひ桐野夏生さんのINを読んだあとは、元となった死の棘の方も読んでみてください。今作品との違いを探してみると、新しい発見が見つかるかもしれませんよ。

1位、グロテスク


光り輝く、夜のあたしを見てくれ。堕落ではなく、解放。敗北ではなく、上昇。昼の鎧が夜風にひらめくコートに変わる時、和恵は誰よりも自由になる。一流企業に勤めるOLが、夜の街に立つようになった理由は何だったのか。『OUT』『柔らかな頬』を凌駕する新たな代表作誕生。

個人的のベスト1は、やはりこの作品で決まりですね。

東電OL殺人事件から着想を得た作品と言われていますが、上下巻通じて桐野さんの妄想世界が全開です。一つの事件からここまで世界を広げることができるのかと、あとがきを読んで驚いた記憶があります。

名門女学園から中国の闇、そして二つの殺人事件。

全く違う世界の出来事が一つの事象へと集約していく超大作。まだ未読の方はぜひ一度読んでみてください。

いかがでしたか?桐野夏生さんはここで紹介した作品以外にも、たくさん面白い作品があります。

女子高生の日常?を描いた「リアルワールド」や、女性探偵村野ミロシリーズなど傑作もたくさん控えているので、これを機会に是非読んでみてくださいね!

以上、ノベナビ編集部が選ぶ桐野夏生おすすめランキングTOP7でした!

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