京極夏彦のおすすめ小説ランキングベスト10!【傑作選】

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京極夏彦おすすめ小説ランキング

独自の世界観と卓越した文章力、世代を超えて根強いファンの多い作家・京極夏彦さん。

妖怪研究家としても有名で、作品に登場する妖怪に関する豊富な知識も楽しみの一つです。

ということで、今回はミステリー界の伝説になりつつある京極夏彦さんのおすすめ小説ランキングをご紹介!

どれも分厚い本ばかりですが、一度読み始めるとページをめくる手が止まらなくなること間違いなしです!

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10位 厭な小説

「厭だ。厭だ。厭だ―」同期深谷の呪詛のような繰り言。パワハラ部長亀井に対する愚痴を聞かされ、うんざりして帰宅した“私”を出迎えたのは、見知らぬ子供だった。巨大な顔。山羊のような瞳。左右に離れた眼。見るからに不気味な子供がなぜ我が家に?しかし、妻はそんな子はいないと言う。怪訝に思う私。幻覚か?それが悪夢の日々の始まりだった―。周囲で「厭な」ことばかりが続く深谷。そんな彼にも、厄介な上司との決着の時が!ぞっとしてげんなりする、なのにやめられないバッドトリップ・ノベル登場。

この小説は短編小説集で、厭な感情をテーマにした現代物の短編が収録されています。

この作品では特別に猟奇的な内容や勧善懲悪的な内容も出てこないです。

舞台は現代になっていますが、会社の不況や人間関係のもつれが生々しく描写されているので、読んでいる途中で大多数の日本人が現代社会で感じるストレスを思い出してしまう仕組みになっています。

ちなみにこの短編小説集に収録されている厭な扉ではグランドホテルが舞台になっていますが、華やかな舞台とは裏腹に永久に繰り広げられる、殺人シーンがやるせないです。

現代のホラー小説を読みたい人にお勧めの小説です。

9位 死ねばいいのに

死ねばいいのに

死んだ女のことを教えてくれないか。三箇月前、自宅マンションで何者かによって殺された鹿島亜佐美。突如現れた無礼な男が、彼女のことを私に尋ねる。私は彼女の何を知っていたというのだろう。交わらない会話の先に浮かび上がるのは、人とは思えぬほどの心の昏がり。

この小説は、京極夏彦の小説の中でも少し特殊です。何故なら珍しく舞台が今どきの現代で、途中で妖怪が出てこないオムニバス様式のミステリー小説になっているからです。

登場人物の主人公であるケンヤ君は少し、やさぐれている感じがしますが、鋭い直感で登場人物の人間性をズバリ言っていくので、深く心に残ります。

会話の内容は弁護士やヤクザ、主婦などの人間性と苦悩を書き出すのが中心で、読んでいる途中で思わず感情移入してしまいます。

特に難しい単語が出てこないので、少し活字を読むのに抵抗がある人にお勧めの小説です。

8位 どすこい。

どすこい。

地響きがする―と思って戴きたい…相撲取りの討ち入りを描く「四十七人の力士」、肥満ミトコンドリアが暴れる「パラサイト・デブ」などなど数々の名作を下敷きに、パロディの極北を目指したお笑い連作巨編がついに文庫化。炸烈する京極ギャグの奔流に、いつしかあなたは肉の虜となる。しりあがり寿先生の4コマは最新作だし、解説には大盛肉子ちゃんがゲスト出演。

この小説は京極夏彦の小説の中でも特に個性が際立っている小説です。

何故なら、この作品のジャンルはコメディであり、過去に流行したベストセラー小説のパロディが出てくるからです。

作品に出てくる登場人物は何故か、太っている人ばかり出てくるのも特徴です。

そんな太っている人の喜劇に満ちた様子はスマートな笑いというよりも、昭和のギャグ漫画のドタバタした感じがします。

最後の付録のおまけの漫画も読めて、サービス精神満点の内容となっています。

とにかく腹を抱えて笑いたい人にお勧めの小説です。

7位 嗤う伊右衛門

嗤う伊右衛門

幽晦との境界が、破れている。内部の薄明が昏黒に洩れている。ならばそこから夜が染みて来る…。生まれてこのかた笑ったこともない生真面目な浪人、伊右衛門。疱瘡を病み顔崩れても凛として正しさを失わない女、岩―「四谷怪談」は今、極限の愛の物語へと昇華する!第二十五回泉鏡花文学賞受賞作。

この小説も時代小説ですが、ジャンルは恋愛、怪談、人情物など多岐にわたっていくので、不思議な魅力が溢れています。

歌舞伎の演目の定番である東海道四谷怪談をモチーフにしていますが、物語は完全にオリジナリティあふれる物になっています。お岩様の心理描写が生々しく、女のドロドロした感情をのぞき見ることが出来ます。

ホラーのジャンルを超えて訴えかけるような洗練された文章は見ていて、凄さを感じます。

愛をテーマにした小説を読んでみたい人にお勧めの小説です。

6位 後巷説百物語

後巷説百物語

文明開化の音がする明治十年。一等巡査の矢作剣之進らは、ある島の珍奇な伝説の真偽を確かめるべく、東京のはずれに庵を結ぶ隠居老人を訪ねることにした。一白翁と名のるこの老人、若い頃怪異譚を求めて諸国を巡ったほどの不思議話好き。奇妙な体験談を随分と沢山持っていた。翁は静かに、そしてゆっくりと、今は亡き者どもの話を語り始める。第130回直木賞受賞の妖怪時代小説の金字塔。

この小説は京極夏彦の巷説百物語シリーズで、明治時代が舞台となっています。

小説の中では、明治時代になって建てられた警視庁や貿易会社などが出てきて、少し現代の日本に近づいているのが特徴です。

登場人物の数が多いですが、皆それぞれキャラクター性が際立っているので、エンターテイメントの要素を含んでいます。

最後の百物語を開く場面は、迫力があり妖怪や時代を知り尽くした作家京極夏彦の真髄を堪能出来ます。

怪談や妖怪が好きな人にお勧めの小説です。

5位 巷説百物語

怪異譚を蒐集するため諸国を巡る戯作者志望の青年・山岡百介は、雨宿りに寄った越後の山小屋で不思議な者たちと出会う。御行姿の男、垢抜けた女、初老の商人、そして、なにやら顔色の悪い僧―。長雨の一夜を、江戸で流行りの百物語で明かすことになったのだが…。闇に葬られる事件の決着を金で請け負う御行一味。その裏世界に、百介は足を踏み入れてゆく。小豆洗い、舞首、柳女―彼らが操るあやかしの姿は、人間の深き業への裁きか、弔いか―。世の理と、人の情がやるせない、物語の奇術師が放つ、妖怪時代小説、シリーズ第一弾。

この小説は作家京極夏彦が書いた初めての時代小説です。

舞台を江戸時代にしているので、当時の庶民の生活や良い事を勧め、悪い事をこらしめる勧善懲悪な内容が出てきます。

また、京極夏彦の小説で度々出てくるテーマである妖怪もイラスト付きでページの途中で出てくるので、想像力が膨らんできます。

また、小説の途中で時代小説特有の小難しい単語が出てきますが、それにより江戸時代当時の雰囲気が出ています。

少し江戸時代についての事を知ってみたい好奇心がある人にお勧めの小説です。

4位 絡新婦の理

当然、僕の動きも読み込まれているのだろうな―二つの事件は京極堂をしてかく言わしめた。房総の富豪、織作家創設の女学校に拠る美貌の堕天使と、血塗られた鑿をふるう目潰し魔。連続殺人は八方に張り巡らされた蜘蛛の巣となって刑事・木場らを眩惑し、搦め捕る。中心に陣取るのは誰か?シリーズ第五弾。

この小説は文庫本で1408ページもある内容です。

この小説で出てくる事件は今までの京極堂シリーズの中でも猟奇的な内容です。何故なら、目を潰して女性を殺すという残酷な事件が出てくるからです。

前作の鉄鼠の檻と違い、社会における女性のジェンダー論が出てきます。それが巧みに連続殺人事件の全貌にからんできます。

次から次へ、めくるめくように事件の展開が変わっていくので、読んでいる途中でハラハラドキドキしてきます。そして、最後の桜が舞い散る中での事件解決の場面は推理小説界屈指の感動的な場面です。

長い時間、ミステリー小説に没頭したい人にお勧めの小説です。

3位 鉄鼠の檻

忽然と出現した修行僧の屍、山中駆ける振袖の童女、埋没した「経蔵」…。箱根に起きる奇怪な事象に魅入られた者―骨董屋・今川、老医師・久遠寺、作家・関口らの眼前で仏弟子たちが次々と無惨に殺されていく。謎の巨刹=明慧寺に封じ込められた動機と妄執に、さしもの京極堂が苦闘する、シリーズ第四弾。

この小説は文庫本で1376ページもある内容です。

この小説で中禅寺秋彦が立ち向かうテーマは妖怪と禅宗です。

この小説ではそんな禅宗の世界で行われる習慣が、数ページにわたり詳しく書かれているので、読みごたえがあります。

難しい専門用語が盛り込まれているので、参考書のような小難しい内容を読んでみたい人にもお勧めの内容となっています。

読んでいくと禅宗についての理解が深まっていくので、宗教とミステリー小説に興味がある人にお勧めの小説です。

2位 魍魎の匣

匣の中には綺麗な娘がぴったり入ってゐた。箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。そして巨大な箱型の建物―箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物は落とせるのか!?日本推理作家協会賞に輝いた超絶ミステリ、妖怪シリーズ第2弾。

この小説は、前作の姑獲鳥の夏から数日経った後の事件が描かれています。

この小説では前作の姑獲鳥の夏よりも脇役のキャラが目立つようになって、エンターテイメントの要素が目立っています。

しかし、この作品で起こる事件は幼い女の子を殺して箱詰めにするという凄惨な事件が出てきます。

そして事件解決に向けて、犯人のマッドサイエンティストぶりが強調されていくので、ハラハラドキドキしてしまいます。

作品全体の程よい不気味さも独自の世界観を出しています。

エンタメ小説や本格ミステリーを楽しみたい人にお勧めの小説です。

1位 姑獲鳥の夏

この世には不思議なことなど何もないのだよ―古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。東京・雑司ケ谷の医院に奇怪な噂が流れる。娘は二十箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津らの推理を超え噂は意外な結末へ。

この小説はミステリー作家京極夏彦の記念すべきベストセラー小説です。

この小説の最初の場面は、探偵の中禅寺秋彦が刑事の関口巽に向けて心理学や物事の様々な見方など、独自の視点から考察していく所から始まります。

中禅寺秋彦が現実の不可思議な現象を妖怪と結び付けて語る場面は、オカルト的な現象を否定し、現実的なミステリー小説しか読まない人にとっては目から鱗の内容となっています。

物語の途中で起こる胎児死亡の事件を解決しようと、中禅寺秋彦や関口巽を取り巻く個性あるキャラクターが奮闘していく場面は、一つの映画を見るような迫力があります。

本格ミステリーや妖怪について、かなり興味がある人にお勧めの小説です。

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