厳選!おすすめミステリー小説ランキングベスト50【国内+海外】

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おすすめミステリー小説ランキングベスト50【国内+海外】

あなたはミステリー小説は好きですか?

私は数ある小説のジャンルの中でも、ミステリーが特に大好きです。

恐ろしい事件から始まり、ページをめくるたびに明らかになる真相、クライマックスで読者を待ち構える衝撃のラスト。

ミステリー小説でしか味わえないドキドキ感がありますよね。

そこで今回は、私が個人的におすすめするミステリー小説ランキングTOP40をご紹介!

誰もが知る名作から、少しマイナーな作品まで、本当に面白いと思った作品しか紹介していないので、まだ未読の作品を見つけた方はぜひ読んでみてくださいね!

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国内ミステリーおすすめランキングベスト20

30位 悪意

人気作家が仕事場で絞殺された。第一発見者はその妻と昔からの友人。逮捕された犯人が決して語らない動機にはたして「悪意」は存在するのか。

加賀恭一郎シリーズの4作品目にあたる作品。

個人的にはシリーズの中で最も好きな一冊です。

予想外に早く事件の解決を迎え、おや?と思っていると、そこからの展開がすごかった!

人間の抱える底なしの悪意を描いた今作品は、他の作家で辿り着けない領域に達した傑作だと思います。

二転三転するミステリーが好きな方におすすめです。

29位 0の殺人

物語の冒頭に置かれた〈作者からの注意〉に、驚くべきことに、奇妙極まりない殺人劇の容疑者たち四人のリストが公開されている。この大胆かつ破天荒な作者の挑戦に、果してあなたは犯人を突きとめられるか?ご存知、速水警部補と推理マニアの弟と妹が活躍する、異色の傑作長編推理。

速水兄弟シリーズの2作目。

意外すぎる事件の真相に、してやられたと手を叩いてしまいました。

読む前から読者には大きすぎるヒントが提示されていますが、まんまと騙されてしまいました。

読者の挑戦ものとなっているので、推理力に自信がある方はぜひチャレンジしてみてください。

28位 空飛ぶ馬

女子大生と円紫師匠の名コンビここに始まる。爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。

日常に潜む謎を丁寧に描いた北村薫さんの傑作。

殺人事件が出てこないミステリーということで、刺激が物足りなさそう…と思っていましたが、どんでもない。

一つ一つの謎が素朴ながら、興味を惹かれてしまうものばかりで、探偵役である円紫師匠の推理にもしびれます。

人が死ぬ話ばかり読んで食傷気味…という人におすすすめしたい和菓子のような一冊。

27位 六枚のとんかつ

『メフィスト賞』第三回受賞作。大笑いか激怒かっ!?決して読む者の妥協を許さぬ超絶アホバカ・ミステリの決定版、遂に登場!流麗にしてクレバー。この“難問”を自力で解いた時には感動すらおぼえる表題作。思わず“ナルホド”とヒザを打つ『音の気がかり』。“ウゲッ”と絶句する『しおかぜ17号四十九分の壁』他、全15編+αを完全収録。

最初に断っておきますが、この作品はバカミスの中のバカミスです。

本格ミステリーを求めている人は、別の作品を読んでください。

しかしバカミスと思って舐めていると、意外なところで足元をすくわれるので要注意。

著者のミステリーへの深い愛情を感じることもでき、個人的にはとっても大好きな一冊です。

26位 イノセント・デイズ

田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人、刑務官ら彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がる世論の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士たちが再審を求めて奔走するが、彼女は…筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。日本推理作家協会賞受賞。

死刑囚・田中雪乃がなぜ殺人犯となってしまったのか。

彼女の半生を紐解いていくとともに、放火殺人事件の真相が明らかにされていきます。

読み終わったあと、この作品が放つあまりのエネルギーに、しばらく言葉を失ってしまいました。

とくに鬼気迫るクライマックスは、ミステリーの域を超えた、衝撃を受けました。

とにかく読んでほしい、と友達にもおすすめしまくってしまった傑作です。

イノセント・デイズ/あらすじと解説(ネタバレあり)
読み終わったあと、深いため息とともに最も印象に残ったシーンを振り返る。 これって名作を読んだときしか味わえない、至福のひとときです...

25位 悪の教典

晨光学院町田高校の英語教師、蓮実聖司はルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAから信頼され彼らを虜にしていた。そんな〝どこから見ても良い教師〟は、実は邪魔者は躊躇いなく排除する共感性欠如の殺人鬼だった。少年期、両親から始まり、周囲の人間をたいした理由もなく次々と殺害してきたサイコパス。美形の女生徒をひそかに情婦とし、同僚の弱みを握って脅迫し、〝モリタート〟の口笛を吹きながら、放火に殺人にと犯行を重ねてゆく。

よくこんなの書いたな、と苦笑いしてしまいました。

サイコパスの教師が学校で人を殺しまくる、と紹介するのは簡単ですが、読んでみると中身は壮絶です。

前半と後半の構成が素晴らしく、さすがエンタメのすべてを理解している貴志祐介さんですね。

倫理観とか道徳とか少しの間忘れて、エンタメの世界を楽しみたい方におすすめです。

24位 悪女について

《自殺か、他殺か、虚飾の女王、謎の死》――醜聞(スキャンダル)にまみれて謎の死を遂げた美貌の女実業家富小路公子。彼女に関わった二十七人の男女へのインタビューで浮び上がってきたのは、騙された男たちにもそれと気付かれぬ、恐ろしくも奇想天外な女の悪の愉しみ方だった。男社会を逆手にとり、しかも女の魅力を完璧に発揮して男たちを翻弄しながら、豪奢に悪を愉しんだ女の一生を綴る長編小説。

1978年に有吉佐和子さんが週刊朝日で連載していたという今作品。

いや、十分現代人が読んでも面白い、というのはとんでもないことですよね。

ミステリーとしての完成度も高く、悪女と呼ばれた富小路公子の正体が明らかになる過程は、ゾクゾクしてしまいます。

人の秘密を知るのが大好きという悪趣味な方におすすめです。

23位 ボトルネック

亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した……はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。

今まで読んだミステリー小説の中でも、特に後味の悪かった作品。

「ボトルネック」というタイトルを付けた、米澤穂信さんも結構残酷な人ですよね(笑)

一度読んだだけでは、すべての真相を理解できない部分もあるので、何度も読み返してほしい作品です。

なおボトルネックの解説は、こちらの記事でも詳しく解説しているので、読み返すのが面倒という方は参考にしてみてください。

ボトルネック
ボトルネックは米澤穂信作品の中でも、特に後味が悪く、その分読者に突き刺さる物語です。 自分が生まれる代わりに、生まれるはずのなかっ...

22位 砂の器

東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する…。

言わずと知れた巨匠・松本清張の歴史に残る傑作。

もちろん近代のミステリーと比べると、トリックの意外性や構成の練り方は古い部分もありますが、作品全体のこの張り詰めた空気は、松本清張作品でしか味わえないと思います。

後の作品でもオマージュとして使われることも多いので、松本清張作品を読んでおくと、もっとミステリーが楽しくなるはず!

21位 密室殺人ゲーム王手飛車取り

“頭狂人”“044APD”“aXe(アクス)”“ザンギャ君”“伴道全教授”。奇妙なニックネームの5人が、ネット上で殺人推理ゲームの出題をしあう。ただし、ここで語られる殺人はすべて、出題者の手で実行ずみの現実に起きた殺人なのである…。リアル殺人ゲームの行き着く先は!?歌野本格の粋を心して堪能せよ。

本格ミステリー好きなら絶対読んでおくべき一冊!

凡人では思いつかないようなとんでもトリックがどんどん出てきて、それでいて作品の世界観が崩壊しないのは見事です。

こんなに斬新なトリックがいくつも思いつくなんて、本当にプロのミステリー作家はすごいな、と驚かされます。

一歩間違えばバカミスですが、私は本格ミステリーの傑作と分類しています。

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20位 占星術殺人事件

密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。その後、彼の六人の娘たちが行方不明となり、一部を切り取られた惨殺遺体となって発見された。事件から四十数年、迷宮入りした猟奇殺人のトリックとは!?名探偵御手洗潔を生んだ衝撃作の完全版登場!

まずは新本格ミステリーのバイブル的一冊からご紹介。

この作品から、現代までの数々の名作が生まれたといっても過言ではありません。発表から30年経った今でも、驚愕のトリックがもたらす驚きは健在です。

日本を代表する名探偵・御手洗潔が誕生した瞬間、まだ未読の方は必ず読んだ方がいいですよ!

19位 さよなら神様

隣の小学校の先生が殺された。容疑者のひとりが担任の美旗先生と知った俺、桑町淳は、クラスメイトの鈴木太郎に真犯人は誰かと尋ねてみた。殺人犯の名前を小学生に聞くなんてと思うかもしれないが、鈴木の情報は絶対に正しい。鈴木は神様なのだから―(「少年探偵団と神様」)。衝撃的な展開と後味の悪さでミステリ界を震撼させた神様探偵が帰ってきた。他の追随を許さぬ超絶推理の頂点がここに。

神様のお告げによって、最初から犯人が分かっている状態で推理が始まるという一風変わったミステリー小説。

どうすればこの人物が犯人になるのか、という現実では絶対にありえない犯人捜しが面白いんですよね。

普通のミステリーであればアンフェアなトリックでも、すでに犯人が提示されているので、文句を言うわけにはいきません。

ミステリ―の限界に挑戦した一作です。

18位 殺戮に至る病

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。

グロさ、陰鬱さ、そしてラストの驚き。こんな3拍子揃った作品を読みたいあなたにはおすすめです。

壮絶なクライマックスシーンを読んだとき、衝撃と共に吐き気を覚えた読者も多いはず。

トリックばかり話題になりがちですが、平凡な一般家庭に潜む闇をいち早く描いた作品としても、私は大きな価値があると思います。

17位 ユージニア

「ねえ、あなたも最初に会った時に、犯人って分かるの?」こんな体験は初めてだが、俺は分かった。犯人はいま、俺の目の前にいる、この人物だ―。かつて街を悪夢で覆った、名家の大量毒殺事件。数十年を経て解き明かされてゆく、遺された者たちの思い。いったい誰がなぜ、無差別殺人を?見落とされた「真実」を証言する関係者たちは、果たして真実を語っているのか?日本推理作家協会賞受賞の傑作ミステリー。

梅雨どきのようなジトジトとした物語。

作品全体に濃密な匂いが漂う、恩田陸しか描けないミステリーです。雰囲気のある作品にどっぷりつかりたいあなたにおすすめですね。

肝心の事件の真相はちょっと理解するのが難しいですが、過程だけで楽しめるタイプのミステリーです。

当サイトではユージニア以外にも、恩田陸さんのおすすめ作品を紹介しているのでぜひご覧ください。
恩田陸おすすめ小説ランキングTOP7!

16位 重力ピエロ

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。

印象的な一文から始まる美しい家族愛の物語。

序盤から散りばめられていた伏線が回収されていくラストは、切なくも爽快です。

伊坂幸太郎さんの名前を広く世に知り渡らせた作品で、初期ながら彼の魅力が充分に詰まっています。

伊坂幸太郎さんのおすすめ作品をもっと知りたいという方はこちらの記事をどうぞ。
伊坂幸太郎のおすすめランキングBEST10!

15位 陰獣

探偵作家の寒川に、資産家夫人、静子が助けを求めてきた。捨てた男から脅迫状が届いたというが、差出人は人気探偵作家の大江春泥。静子の美しさと春泥への興味で、寒川は出来るだけの助力を約束するが、春泥の行方はつかめない。そんなある日、静子の夫の変死体が発見された。表題作のほか、愛する女に異常な執着を示す男の物語、「蟲」を収録。男女の情念を描いたベストセレクション第4弾。

江戸川乱歩の最高傑作と呼び声高い今作品。

ミステリーとしての完成度、そして乱歩特有のエロティシズムが光る作品です。

個人的には「蟲」も大好きな作品なので、二つとも収録されている文庫本版をおすすめしています。

14位 ドグラマグラ

日本三大奇書の一つ。あなたはこれを読んでも正気でいられるだろうか。

読めば精神に異常をきたすといわれている伝説的怪奇小説。

おどろおどろしい文体も相まって、この作品でしか味わえない雰囲気には中毒性がありますね。

今のところ私は読んでも精神に異常が現れていないようですが、読む際はあくまで自己責任でお願いします。

13位 迷宮

24歳のOLが、アパートで殺された。猟奇的犯行に世間は震えあがる。この殺人をめぐる犯罪記録、週刊誌報道、手記、供述調書…ひとりの記憶喪失の男が「治療」としてこれら様々な文書を読まされて行く。果たして彼は記憶を取り戻せるのだろうか。そして事件の真相は?言葉を使えば使うほど謎が深まり、闇が濃くなる―言葉は本当に真実を伝えられるのか?!名人級の技巧を駆使して大命題に挑む、スリリングな超異色ミステリー。

文章の達人、清水義範が編み出す極上のミステリー。

ページ数自体は少な目ですが、本物のルポを読み終えたかのような満足感を味わえます。

読み返すたびに新たな発見があり、一文一文をじっくり読みたいミステリーです。プロの小説家ってやっぱりすごいですね。

12位 グロテスク

名門Q女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」。悪魔的な美貌を持つニンフォマニアのユリコ、競争心をむき出しにし、孤立する途中入学組の和恵。ユリコの姉である“わたし”は二人を激しく憎み、陥れようとする。圧倒的な筆致で現代女性の生を描ききった、桐野文学の金字塔。

桐野夏生さん作品の中でも一位二位を争う人気作。

本当にフィクションなのかと疑いたくなる綿密な構成と、濃厚な人間描写は我を忘れて引き込まれてしまいます。

誰しも一枚皮をむけば、グロテスクな肉体を露わにしてしまうものなのです。

アメトークの「読書大好き芸人」で、光浦靖子さんが紹介したことでも話題になりました。

桐野夏生さんのおすすめ小説はこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
桐野夏生おすすめランキングTOP7

11位 被害者は誰?

豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか? 犯人が黙秘を貫く中、警察は押収した手記をもとに、被害者の特定を試みるが……。警視庁の桂島刑事から相談される、迷宮入り寸前の難事件の数々。それを解き明かすのは、頭脳も美貌も態度も規格外のミステリー作家・吉祥院慶彦(きっしょういんよしひこ)。痛快無比! 本格推理の傑作。

「慟哭」で有名な貫井徳郎さんのの極上ミステリー短編集。

いずれの作品も読者を騙す仕掛けが張り巡らされており、「やられた!」と声を上げること間違いなし!

あなたは一つでも真相を見破ることができるでしょうか。ちなみに私は4編すべてに騙されてしまいました。

貫井徳郎さんのおすすめ作品はこちらの記事でも紹介しています。
貫井徳郎おすすめ小説ランキングBEST7

10位 聯秋殺

大晦日の夜。連続無差別殺人事件の唯一の生存者、梢絵を囲んで推理集団“恋謎会”の面々が集まった。四年前、彼女はなぜ襲われたのか。犯人は今どこにいるのか。ミステリ作家や元刑事などのメンバーが、さまざまな推理を繰り広げるが…。ロジックの名手がつきつける衝撃の本格ミステリ、初の文庫化。

知る人ぞ知る隠れた傑作ミステリー。

現代の毒入りチョコレート事件と称されるように、6人の探偵たちが繰り広げる推理合戦はミステリー好きにはたまりません。
予想外の角度から来る最後のどんでん返しを、あなたは見破ることができるでしょうか。

9位 すべてがFになる

孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。

業界初?理系ミステリーとして大ヒットしたS&Mシリーズの第一作目。

理系は苦手というあなたも怒涛の展開にハラハラすること間違いなし。

ただ相当に理系の知識がないと推理することさえ難しいので、エンタメ小説として楽しむことをおすすめします。

私も数学は大の苦手ですが、「すべてはFになる」は純粋に楽しむことができました。

8位 ロートレック荘殺人事件

夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。ロートレックの作品に彩られ、優雅な数日間のバカンスが始まったかに見えたのだが…。二発の銃声が惨劇の始まりを告げた。一人また一人、美女が殺される。邸内の人間の犯行か?アリバイを持たぬ者は?動機は?推理小説史上初のトリックが読者を迷宮へと誘う。前人未到のメタ・ミステリー。

前代未聞のトリックをあなたは見破ることができますか?

ロートレックの瀟洒な絵に騙されることなかれ。天才「筒井 康隆」は1ページ目からあなたを騙そうと牙を向いているのです。

衝撃の事実が明らかになったとき、あなたは急いで巻頭から読み返し始めることでしょう。

7位 そして扉は閉ざされた

富豪の若き一人娘が不審な事故で死亡して三カ月、彼女の遊び仲間だった男女四人が、遺族の手で地下シェルターに閉じ込められた。なぜ?そもそもあの事故の真相は何だったのか?四人が死にものぐるいで脱出を試みながら推理した意外極まる結末は?極限状況の密室で謎を解明する異色傑作推理長編。

一体だれが彼女を殺したのか。

じりじりと真相に近づいたかと思いきや、新たな事実が発覚して再びふりだしに…。

この繰り返しが好きな方にはたまらない作品だと思います。

意外な真犯人が見つかるまでの工程も見事で、論理的な整合性も取れた間違いなしの名作です。

6位 星降り山荘殺人事件

雪に閉ざされた山荘に、UFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女性作家、癖の強い面々が集められた。交通が遮断され電気も電話も通じなくなった隔絶した世界で突如発生する連続密室殺人事件!華麗な推理が繰り出され解決かと思った矢先に大どんでん返しが!?見事に騙される快感に身悶えする名作ミステリー。

どんでん返し系のミステリ―と言えば、必ず名前が挙がるであろう今作品。

作中では筆者から提示される事実が何度も出てきますが、所見でこのトリックを見破るのは不可能です(笑)

アンフェアじゃないの!?と言われることも多いですが、私は筆者の力量がなせる技だと思いますね。

ミステリ―は読者を驚かせてこそ!という方には、ぜひ読んで欲しい一冊です。

5位 模倣犯

墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。やがてバッグの持主は、三ヵ月前に失踪した古川鞠子と判明するが、「犯人」は「右腕は鞠子のものじゃない」という電話をテレビ局にかけたうえ、鞠子の祖父・有馬義男にも接触をはかった。ほどなく鞠子は白骨死体となって見つかった―。未曾有の連続誘拐殺人事件を重層的に描いた現代ミステリの金字塔、いよいよ開幕。

天才を自称する犯人の愚かさと、翻弄される人々を描いた宮部みゆきの渾身の一作。

平凡な生活に突如舞い降りてくる悲劇に人々はどう立ち向かっていくのか。

ただ犯人側の視点を描く犯罪小説ではなく、残された被害者遺族たちにスポットを当てることで、読者に恐怖と感動を与えることができたのだと思います。

中盤は恐ろしい描写が続きますが、宮部みゆきさんの温かさや優しさも随所に見えて、立ち向かう勇気も貰える作品です。

宮部みゆきさんのおすすめ作品はこちらの記事でも紹介しているのでぜひご覧ください。
宮部みゆきおすすめ小説ランキングBEST10【ミステリー】

4位 満願

人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは―。驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や在外ビジネスマン、美しき中学生姉妹、フリーライターなどが遭遇する6つの奇妙な事件。入念に磨き上げられた流麗な文章と精緻なロジックで魅せる、ミステリ短篇集の新たな傑作誕生。

珍しく短編集を選んでみました。

この作品は2014年~2015年の国内ミステリー界で最も高い評価を得た一冊で、すべての章が完成度の高い至高のミステリー小説です。

古典を愛する筆者だからこそ、作り上げることができた今後も語り継がれるであろう傑作です。

2017年には文庫本化もされているので、まだ未読の方はぜひ読んでみてください。

満願の詳しいあらすじや解説はこちらから

満願のあらすじと解説【※一部ネタバレ】
2014年に山本周五郎賞を受賞し、「このミステリーがすごい!」など国内ミステリーランキングの一位を独占した今作品。 米澤穂信作品の...

3位 向日葵の咲かない夏

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。

道尾秀介さんの出世作である今作品。

ラストのどんでん返しが注目されがちですが、本格ミステリー要素もあり、最後まで読者を離さない工夫が張り巡らされています。

初期道尾作品の毒気がふんだんに盛り込まれており、人を選ぶ作品ともいます。

一度読み始めてしまえば、ページをめくる手が止まらず、思わず一気読みしてしまうこと間違いなし。

クライマックスでは、俗に言う”足元から崩れ落ちるような衝撃”が待っています。

道尾秀介さんのおすすめ作品はこちらの記事でも紹介しています。

道尾秀介おすすめランキングTOP10!

2位 容疑者Xの献身

天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。

直木賞、本格ミステリ大賞、その他主要なミステリーランキングですべてで1位を取った今作品。

本格ミステリーとしての質の高さはもちろんのこと、ストーリー性の高さも傑作と評される一つの要因だと思います。

“献身”とは一体何なのか…、真相が明らかになったとき、あなたの心はきっと震える。

ガリレオシリーズとしては3作品目。次作の「聖女の救済」もおすすめなのでぜひ!

東野圭吾さんのおすすめ作品はこちらの記事でも紹介しています。

東野圭吾隠れた名作おすすめBEST10

1位 十角館の殺人

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!’87年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。

綾辻行人さんの伝説的デビュー作、またか…と思われるかもしれませんが1位に選ばせていただきました。

出版されてから20年近く経っていますが、未だこの作品を超える驚きには出会っていません。まだ読んでいない方が羨ましい!

例の一行が目に飛び込んだとき、誰しもページを進める手が止まってしまうこと間違いなし。

まだ読んでない人は死ぬ前に必ず一度は読んでおきましょう。十角館の殺人だけでなく、綾辻行人さんの館シリーズはどれもおすすめです。

綾辻行人のおすすめミステリー小説ランキングベスト7!

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20位 夏の沈黙

テレビドキュメンタリー制作者のキャサリン。49歳の彼女は順風満帆の生活を送っていた。手がけたドキュメンタリー番組が賞を獲得、夫は優しく、出来がいいとはいえない息子も就職して独立している。だが、引っ越し先で手にした見覚えのない本を開いた瞬間、彼女の人生は暗転した。そこに登場するのは自分自身だ。しかもその本は、20年にわたって隠してきた、あの夏の秘密を暴こうとしている!圧倒的なリーダビリティ、巧緻きわまりない伏線、予測不能の展開。発売を前に25か国で発売が決定した、大型新人の驚異のデビューミステリ!

偶然本屋で見かけて、何となく読んでみたらあっという間にドはまりしてしまった作品。

引っ越し先で見つけた一冊の本から、主人公・キャサリンの人生は大きく振り回されていくことになります。

報復に燃える老人と、ひたすらに過去を隠そうとする女。

復讐の火の手が家族にまで伸びたとき、彼女がとった行動とは―。

読者の心を見事に操るルネ・ナイトさんは、これがデビュー作というから驚きです。

Amazonのレビューを見ると、結構叩かれていますが、絶対面白いから読んで欲しいです!

夏の沈黙のあらすじとレビュー【ネタバレあり】
久々に超・当たりミステリーを読んだ興奮をそのままに、「夏の沈黙」についてあらすじやレビューを書かせていただきます。 本屋のポップ広...

19位 湿地

レイキャヴィクの湿地にあるアパートで、老人の死体が発見された。侵入の形跡はなし。何者かが突発的に殺害し逃走したらしい。ずさんで不器用、典型的なアイスランドの殺人。だが、残されたメッセージが事件の様相を変えた。明らかになる被害者の過去。肺腑をえぐる真相。ガラスの鍵賞2年連続受賞の快挙を成し遂げ、CWAゴールドダガーを受賞した、北欧ミステリの巨人の話題作。

アイスランドの作家・アーナルデュル・インドリダソンのベストセラー作品。

湿地帯のとあるアパートの一室で初老の男が殺された事件を追っていくうちに、30年前に起きたある事件へとたどり着きます。

アイスランドの抱える社会問題や文化などがが絡み、次々と湧き出る謎にページをめくる手が止まりません。

しかしこの作品、タイトルの通りとにかくジメジメして暗いです(笑)

アイスランドには行ったことがないですが、こんなに陰鬱としているものなのでしょうか。

ちなみにこの作品は、エーレンデュル警部シリーズの3作目で、一応シリーズものなんですね。

湿地から読み始めても前作のネタバレなどはないですが、100%楽しみたい方は、前作の「緑衣の女」を読んでおくといいと思います。

18位 ミレニアム1 ドラゴンタトゥー

月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家の違法行為を暴く記事を発表した。だが名誉毀損で有罪になり、彼は『ミレニアム』から離れた。そんな折り、大企業グループの前会長ヘンリックから依頼を受ける。およそ40年前、彼の一族が住む孤島で兄の孫娘ハリエットが失踪した事件を調査してほしいというのだ。解決すれば、大物実業家を破滅させる証拠を渡すという。ミカエルは受諾し、困難な調査を開始する。

まさにジェットコースターに乗っているかのような、目まぐるしい展開!

こんなミステリー読んだことがない、と初めて読んだときには衝撃を受けました。

寝る前に読むと、続きが気になって眠れなくなるので、お休みの前日に読むことをおすすめします。

リスベット・サランデルの強烈なキャラクターも良かったですね。

ミステリーというよりも、傑作エンタメ小説という感じですが、とにかく面白いので紹介しました。

2108年にはハリウッドで再びリメイクされるとか、されないとか。

17位 100万ドルを取り返せ

大物詐欺師で富豪のハーヴェイ・メトカーフの策略により、北海油田の幽霊会社の株を買わされ、合計百万ドルを巻きあげられて無一文になった四人の男たち。天才的数学教授を中心に医者、画商、貴族が専門を生かしたプランを持ちより、頭脳のかぎりを尽くして展開する絶妙華麗、痛快無比の奪回作戦。新機軸のエンターテインメントとして話題を呼ぶ“コン・ゲーム小説”の傑作。

コン・ゲームの代表作として真っ先に名前が上がるであろう傑作。

「1ペニーも多くなく、1ペニーも少なくなく」

という主人公たちの合言葉がいいですよね。

4人それぞれが考えてきた作戦も、いきなり成功するわけないと分かっていながら、やはりハラハラしてしまいます(笑)

そして最後に待ち構えるまさかのラストに、あなたも思わずニヤリとするはず。

ちょっと昔の小説なので読みにくい部分もありますが、騙し騙されのサスペンスが好きな方におすすめです。

16位 熊と踊れ

凶暴な父によって崩壊した家庭で育ったレオ、フェリックス、ヴィンセント三人兄弟。独立した彼らは、軍の倉庫からひそかに大量の銃器を入手する。その目的とは史上例のない銀行強盗計画を決行することだった―。連続する容赦無い襲撃。市警のブロンクス警部は、事件解決に執念を燃やすが…。はたして勝つのは兄弟か、警察か。スウェーデンを震撼させた実際の事件をモデルにした迫真の傑作。最高熱度の北欧ミステリ。

「制裁」で北欧ミステリ最高のガラス賞を受賞した、アンデシュ・ルースルンドの新たなる傑作。

実際に起きた事件をモデルにしていることもあり、強盗シーンの緊迫感は鬼気迫るものがあります。

犯人たちの興奮や恐怖が、肌にひしひしと感じられ、後半は息をするのも忘れるほど。

また単なる強盗のお話ではなく、家族の絆も描かれており、過去と現代のコントラストが見事でした。

文庫本版で1000ページを超えるボリュームがありますが、一気に読み終わってしまいました。

15位 三つの棺

ロンドンの町に静かに雪が降り積もる夜、グリモー教授のもとを、コートと冒子に身を包み、仮面をつけた長身の謎の男が訪れた。やがて二人が入った書斎から、銃声が響く。居合わせたフェル博士たちがドアを破ると、絨毯の上には胸を撃たれて瀕死の教授が倒れていた!しかも密室状態の部屋から謎の男の姿は完全に消え失せていたのだ!名高い“密室講義”を含み、数ある密室ミステリの中でも最高峰と評される不朽の名作。

これを読まずして、海外ミステリー、いやミステリーを語ることはできません。

密室トリックの教科書ともいえる今作品は、現代でも初読の方は驚かされるのではないでしょうか。

最後まで読んで分かる伏線に、「なるほど」と唸ること間違いなし。

ただし旧訳版はかなり読みづらいらしいので、購入するときは新訳版をお探しください。

14位 Yの悲劇

アガサ・クリスティと並ぶミステリーの巨匠、エラリー・クイーンの代表作。

数あるクイーン作品の中でも、「Yの悲劇」は一位二位を争う人気だと思います。

アガサ・クリスティがミステリーの常識を壊し人なのであれば、エラリー・クイーンは、ミステリー界のタブーを壊した人だと思います。

今作品でも、まさかまさかの衝撃的なラストが待ち構えています。

名探偵・レーンが下した最後の決断とは…。

一度読んだら忘れられない、間違い無しの傑作です。

13位 長いお別れ(ロング・グッドバイ)

名セリフ「ギムレットには早すぎる」酒飲みなら一度はこのフレーズを読んでいただきたい。私立探偵フィリップ・マーロウは、ふとした友情から見も知らぬ酔漢テリーを二度も救ってやった。そして彼はテリーの殺害容疑を晴らす為に三たび立ち上るのだった! ハードボイルド派の王座を占めるチャンドラーが五年間の沈黙を破り発表した畢生の傑作、一九五四年アメリカ探偵作家クラブ最優秀長篇賞受賞作。

ハードボイルド小説って、主人公が自分に酔ってるところが気に入らなくて、なかなか好きになれないのですが、これは別格です。

「うわー、かっこいい終わり方」と思っちゃいました(笑)

ミステリ―としても、複数の事件が絡み合いながら、一転二転する展開を見事にまとめており、熟成された渋みがあります。

最後の一文は何度読み返してもいいですね。

翻訳版では清水俊二さんが出版したバージョンと、村上春樹さんが翻訳したバージョンがあります。※こちらは「ロング・グッドバイ」というタイトル。

個人的には清水俊二さんの訳の方が好きですが、ところどころ読みづらい部分もあるかな、という感じ。

村上春樹版はちょっと文章がオシャレすぎて、やりすぎ感もあります。

12位 ポーカー・レッスン

名探偵リンカーン・ライムに持ち込まれたプロの殺し屋による殺人。だが現場には犯人の痕跡が何もなかった。「犯人は犯罪の現場に必ず微細な証拠を残す」という原理を裏切る難事件を描く「ロカールの原理」他、多彩なドンデン返しであなたを驚愕させる16の物語。だまされる快感を満載した巨匠の短編集。

リンカーン・ライムシリーズでおなじみの、ジェフリー・ディーヴァーの短編集。

冒頭の作者からのメッセージにも書かれていましたが、まさに狙撃手の一撃のように、読者の頭脳を打ち抜く傑作ばかり。

これだけすべての作品の質が高い短編集は、他にはないのでは?

個人的には「生まれついての悪人」や「通勤列車」がお気に入りです。

どんでん返しに焦点を絞っているので、日本人好みの作品も多いと思いますよ!

一日一遍ずつ、丁寧に味わってほしい一冊です。

11位 その女アレックス

おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。檻に幽閉され、衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが…しかし、ここまでは序章にすぎない。孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ。イギリス推理作家協会賞受賞作。

ミステリー好きこそ騙されてしまう傑作海外ミステリー。

100ページから先に訪れる衝撃の展開は、読者の脳を揺さぶります。

「その女アレックス」はカミーユ・ヴェルーヴェンシリーズの2作目にあたる作品で、1作目の「悲しみのイレーヌ」、3作目の「傷だらけのカミーユ」、いずれも面白いのでぜひ読んで欲しいです。

その女アレックスの詳しいあらすじやレビューはこちらの記事でまとめています。

その女アレックス
フランスのミステリー作家、ピエール・ルメートルの「その女アレックス」は、フランスだけでなく世界のミステリーファンに衝撃を与えました。 ...

10位 チャイルド44

スターリン体制下のソ連。国家保安省の敏腕捜査官レオ・デミドフは、あるスパイ容疑者の拘束に成功する。だが、この機に乗じた狡猾な副官の計略にはまり、妻ともども片田舎の民警へと追放される。そこで発見された惨殺体の状況は、かつて彼が事故と遺族を説得した少年の遺体に酷似していた…。ソ連に実在した大量殺人犯に着想を得て、世界を震撼させた超新星の鮮烈なデビュー作。

1950年代のソビエトを舞台にした珍しい作品。

作中には政治的な話も時々出てきますが、スリリングな展開が続くのでページをめくる手が止まることはありません。

誰が味方で誰が敵なのか―。

全く油断できない緊張感に、手に汗握ること間違いなし。

徹夜覚悟で読んで欲しいサスペンス職の強いミステリー小説です。

9位 シンプル・プラン

ある雪の日の夕方、借金を苦にして自殺した両親の墓参りに向かうため、ハンク・ミッチェルは兄とその友人とともに町はずれの道を車で走っていた。途中ひょんなことから、彼らは小型飛行機の残骸とパイロットの死体に出くわす。そこには、440万ドルの現金が詰まった袋が隠されていた。何も危険がなく誰にも害が及ばないことを自らに納得させ、3人はその金を保管し、いずれ自分たちで分けるためのごくシンプルな計画をたてた。だがその時から、ハンクの悪夢ははじまっていたのだった。スティーブン・キング絶賛の天性のストーリー・テラー、衝撃のデビュー作。

お金が安全だと分かるまで、誰にも秘密にすること―。

男たちが考えた極めて単純な計画は、些細なほころびからどんどん崩れていきます。

互いに疑心暗鬼になっていく中、ついに死者まで出てしまうことに。

果たして、主人公は当初の計画通り、大金を手にすることができるのか。

絶体絶命の連続に、ハラハラドキドキする傑作です。

8位 ゴーン・ガール

ニックは三十四歳、ニューヨークで雑誌のライターをしていたが、電子書籍の隆盛で仕事を失い、二年前、妻エイミーとともに故郷ミズーリに帰ってきた。しかし都会育ちの妻にとってその田舎暮らしは退屈きわまるものだった。結婚五周年の記念日、エイミーが、突然、謎の失踪を遂げる。家には争った形跡があり、確かなアリバイのない夫ニックに嫌疑がかけられる。夫が語る結婚生活と交互に挿入される妻の日記。異なるふたつの物語が重なるとき衝撃の真実が浮かび上がる。大胆な仕掛けと予想外の展開、「NYタイムズ」で第一位に輝いた話題のミステリ登場。
2014年には映画化もされ大きな話題となった今作品。

突然失踪してしまった妻を探す夫。

しかし夫の言動や過去の過ちが明らかになるにつれ、世間は夫へ疑いの目を持つようになります。

果たして妻はなぜ失踪してしまったのか。

一瞬頭がショートしてしまうような驚きの展開に、きっとあなたも夢中になるはずです。

7位 羊たちの沈黙

FBIアカデミイの訓練生スターリングは、9人の患者を殺害して収監されている精神科医レクター博士から〈バッファロゥ・ビル事件〉に関する示唆を与えられた。バッファロゥ・ビルとは、これまでに5人の若い女性を殺して皮膚を剥ぎ取った犯人のあだ名である。「こんどは頭皮を剥ぐだろう」レクター博士はそう予言した…。不気味な連続殺人事件を追う出色のハード・サスペンス。

映画をすでに見た人も、原作の圧倒的な表現力に驚かされること間違いなし。

個人的には高見浩さん翻訳の新訳版の方が読みやすくておすすめです。

また出版順に読んでいきたいという方は、「レッドドラゴン」を先に読むことをおすすめします。

映画版では3作目ですが、実は「レッドドラゴン」がレクターシリーズ1作目の作品なんです。

6位 クリスマスに少女は還る

クリスマスを控えた町から、二人の少女が姿を消した。誘拐か?刑事ルージュの悪夢が蘇る。十五年前に双子の妹が殺されたときと同じだ。そんなとき、顔に傷痕のある女が彼の前に現れた―「わたしはあなたの過去を知っている」。一方、監禁された少女たちは力を合わせ脱出のチャンスをうかがっていた…。巧緻を極めたプロット。衝撃と感動の結末。新鋭が放つ超絶の問題作。

続いて紹介するのは、日本ではあまり知られないキャロル・オコンネルの出世作「クリスマスに少女は還る」です。

少女はどこに「還る」のか。タイトルに込められた意味に気付いたとき、あなたは涙するでしょう。

ただしキャロル・オコンネルの文章は極めて独特なので、海外ものに読み慣れていない方にはきついかもしれないのでご注意を!

5位 6人目の少女

森のなかで見つかった六本の左腕。それは、世間を騒がせる連続少女誘拐事件の被害者たちのものだと判明する。しかし、誘拐された少女は五人だった。六人目の被害者は誰なのか。失踪人捜索のエキスパートであるミーラ・ヴァスケス捜査官は、高名な犯罪学者ゴラン・ガヴィラとともに特別捜査班に加わることになる。だが、警察の懸命の捜査を嘲笑うかのように、犯人は少女の遺体を次々と発見させて…。フランス国鉄ミステリ大賞、バンカレッラ賞など数々のミステリ賞を受賞した息もつかせぬ傑作サイコサスペンス。

どんでん返しのてんこ盛りである今作品。

一息つく暇もなく、読者を驚かせる展開が続き、結末まで一気に読んでしまいました。

6人目の被害者は一体誰なのか。

6人目の少女の切り落とされた体から、衝撃の事実が明らかになったとき、思わず声を上げてしまいました。

知名度はそこまで高くないですが、ぜひみんなに読んで欲しい傑作ミステリ―です。

4位 コフィン・ダンサー

FBIの重要証人が殺された。四肢麻痺の科学捜査専門家リンカーン・ライムは、「棺の前で踊る男(コフィン・ダンサー)」と呼ばれる殺し屋の逮捕に協力を要請される。巧みな陽動作戦で警察を翻弄するこの男に、ライムは部下を殺された苦い経験がある。今度こそ…ダンサーとライムの知力をつくした闘いが始まる。

一作目の「ボーン・コレクター」が有名なリンカーン・ライムシリーズの2作目。

映画化されていないので知名度はいまいちかもしれませんが、作品の完成度は1作目をはるかに超えていると思います。

頸椎の損傷により首から下を動かすことができない主人公が、パートナー・アメリアと共に犯人を追い詰めていくスリル。

コフィン・ダンサーの意外な正体が明らかになったとき、あなたはきっと驚くはずです。

リンカーン・ライムシリーズはまさに外れ無しなので、未読の方は是非読んでみてくださいね!

3位 推定無罪

地方検事選挙が白熱する街で、女性検事補が殺害された。検事として捜査を指揮することになったわたしには、ひとつ秘密があった。わたしと被害者は不倫関係にあったのだ。そして犯行現場からわたしの指紋が発見された…。累計80万部を売り上げた伝説の名作、ここに復活。リーガル・サスペンスはこの傑作からはじまった。

同僚である美人検察官が殺された事件で、被告となってしまった主人公・ラスティ。

果たして彼は本当に彼女を殺してしまったのか、そして無罪を勝ち取ることはできるのか。

二転三転する裁判の展開の結末は、あまりにも衝撃的で切ないものでした。

練り込まれた見事な構成に、きっとあなたもやられてしまうはうはずです!

2位 無罪

高名な判事サビッチの妻が薬物による変死を遂げた。事故死と思われたが、遺体発見から通報までに空白の一日があった。不審を抱いた検事局の捜査は、サビッチ判事に愛人がいたことを探り当てる。かつてサビッチを殺人罪で訴追し、敗訴した検事モルトの手で、再びサビッチは法廷に。嘘と真実と駆け引きが白熱する裁判が始まる!

先ほど紹介した「推定無罪」の続編です。

いや、まさかあのラストから続編が作られるとは…(笑)

もちろん「推定無罪」と同じく、疑惑の男・ラスティが主人公です。

ここであまり内容を書くと、「推定無罪」のネタバレになってしまうので控えておきますが、今作品はある意味、前作を上回る傑作だと思います。

全然続編を作るような終わり方ではなかったので、編集者に言われて無理やり書いているのでは…?と心配でしたが、とんでもない。

むしろ「無罪」があってこそ、「推定無罪」も完結を迎えられたような気がします。

「推定無罪」を読んでみたい!と思った方は、ぜひ今作品もセットで購入しておきましょう!

1位 緋色の記憶

ある夏、コッド岬の小さな村のバス停に、緋色のブラウスを着たひとりの女性が降り立った―そこから悲劇は始まった。美しい新任教師が同僚を愛してしまったことからやがて起こる“チャタム校事件”。老弁護士が幼き日々への懐旧をこめて回想する恐ろしい冬の真相とは?精緻な美しさで語られる1997年度MWA最優秀長編賞受賞作。

たった一つの嘘が何人もの人生を狂わせる。

連鎖する不幸に思わず目を背けたくなる…のに思わず最後まで読んでしまうんですよね。

トマス・H・クックは緋色の記憶以外にも、人の嘘や勘違いから引き起こされる悲劇をテーマにたくさんの名作を生み出しています。

個人的には「緋色の記憶」を読み終わったあとは、「死の記憶」を呼んでみて欲しいと思います。

ということで、いかがでしたか?

今回は私が実際に読んでみて、面白かったと思うおすすめのミステリー小説を紹介しました。

ミステリーがもたらす衝撃や刺激は、他のジャンルの小説では決して味わることはできません。

文章という無限の可能性の中で、小説家たちが命を削って生み出した傑作トリックの数々――。

こんな面白い本に囲まれて生きていける私たちはとても幸せ者だともいます。

まだ読んだことがない作品を見つけた方は、ぜひ手に取って読んでみてくださいね。

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