中村文則おすすめ小説ランキングベスト10!

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近年最も注目を集めている小説家の1人である中村文則さん。

2005年には芥川賞を受賞、2010年には大江健三郎賞を受賞し、賞レースでも高い評価を受けています。

読者が目を背けたくなるほど、人間の光と闇を克明に表現する彼の作風は、日本だけでなく世界からも高い評価を受けています。

今回はそんな中村文則さんのおすすめ作品TOP10をご紹介。

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10位 銃

雨が降りしきる河原で大学生の西川が出会った動かなくなっていた男、その傍らに落ちていた黒い物体。圧倒的な美しさと存在感を持つ「銃」に魅せられた彼はやがて、「私はいつか拳銃を撃つ」という確信を持つようになるのだが…。TVで流れる事件のニュース、突然の刑事の訪問―次第に追いつめられて行く中、西川が下した決断とは?新潮新人賞を受賞した衝撃のデビュー作。単行本未収録小説「火」を併録。

偶然銃を拾った青年が、どんどん銃の魅力に引き込まれていく様子を描いた挑戦的な作品。

「銃」の異質さ、そして存在意義を問い続けていく青年は、当然ともいえる終着点へと身を投じます。

日常生活にポンと銃が現れたら。

様々なメタファーのように感じるし、本当は何の意味もないのかもしれない。

ただ中村文則の文章を読むだけで、面白い作品だと思います。

中村文則さんの記念すべきデビュー作なので、ぜひ押さえておきましょう。

9位 悪と仮面のルール

邪の家系を断ちきり、少女を守るために。少年は父の殺害を決意する。大人になった彼は、顔を変え、他人の身分を手に入れて、再び動き出す。すべては彼女の幸せだけを願って。同じ頃街ではテロ組織による連続殺人事件が発生していた。そして彼の前に過去の事件を追う刑事が現れる。本質的な悪、その連鎖とは。

小さい頃から「悪」であることを教え込まれた男が、一人の女性を守る物語。

愛とは何なのか、善と悪とは何なのか。

物語の中で主人公は様々な行動を起こし、葛藤します。

いつの間にか、私たち読者も彼と同じように混沌の世界へと足をつけることに。

登場人物の精神が自分の心に入り込んでくる感覚は、中村文則さんしか作り出せないものだと思います。

2018年には映画化もされるみたいなので、どう演じられるのかも楽しみですね。

8位 去年の冬、きみと別れ

ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。彼は二人の女性を殺した罪で死刑判決を受けていた。だが、動機は不可解。事件の関係者も全員どこか歪んでいる。この異様さは何なのか?それは本当に殺人だったのか?「僕」が真相に辿り着けないのは必然だった。なぜなら、この事件は実は―。話題騒然のベストセラー、遂に文庫化!

彼はなぜ死んだ女たちの写真を撮らなかったのか。

狂気の染まった男の人生を辿っていく中で、僕は思いもよらぬ真相へとたどり着きます。

これまでとは少し趣を変えて、ミステリーに挑戦した話題作。

作品全体に仕掛けられた罠に、きっとあなたもかかってしまうはずです。

去年の冬、きみと別れの詳しいあらすじなどは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

7位 あなたが消えた夜に

ある町で突如発生した連続通り魔殺人事件。所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋は“コートの男”を追う。しかし事件は、さらなる悲劇の序章に過ぎなかった。“コートの男”とは何者か。誰が、何のために人を殺すのか。翻弄される男女の運命。神にも愛にも見捨てられた人間を、人は救うことができるのか。人間存在を揺るがす驚愕のミステリー!

序盤は本格ミステリー小説のように始まっていきますが、次第に中村文則っぽさが出て来るのでご安心ください(笑)

登場人物が抱える闇が明らかになるにつれ、人間不信に近い状態に陥ってしまいました。

この先どうなるのか全く読めない展開に、ハラハラ手に汗握る場面も。

タイトルに込められた意味が分かったとき、きっとあなたも背筋がゾクリとするはずです。

6位 土の中の子供

27歳のタクシードライバーをいまも脅かすのは、親に捨てられ、孤児として日常的に虐待された日々の記憶。理不尽に引きこまれる被虐体験に、生との健全な距離を見失った「私」は、自身の半生を呪い持てあましながらも、暴力に乱された精神の暗部にかすかな生の核心をさぐる。人間の業と希望を正面から追求し、賞賛を集めた新世代の芥川賞受賞作。著者初の短篇「蜘蛛の声」を併録。

小さい頃虐待された記憶に苦しめられる男のお話。

何度も何度もしつこく描写される虐待の記憶は、読者の精神にも着実にダメージを与えていきます。

過去の記憶に追い詰められていく主人公の精神状態を、鬼気迫る文章で描き切った傑作です。

どんより暗いお話が好きなあなた、おすすめです。

5位 最後の命

最後に会ってから七年。ある事件がきっかけで疎遠になっていた幼馴染みの冴木。彼から「お前に会っておきたい」と唐突に連絡が入った。しかしその直後、私の部屋で一人の女が死んでいるのが発見される。疑われる私。部屋から検出される指紋。それは「指名手配中の容疑者」である。冴木のものだと告げられ―。

過去の過ちと後悔に悩む二人の男を描いた物語。

作品全体がとにかく暗く、えぐい表現も多いため、軽い気持ちで読むのはおすすめしません(笑)

「性」と「性」をテーマにした作品なので、読者の本能に訴えかけるような凄みを感じました。

一応希望ある?ラストになっているのが救いです。

4位 掏摸

東京を仕事場にする天才スリ師。ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎―かつて仕事をともにした闇社会に生きる男。木崎は彼に、こう囁いた。「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前を殺す。逃げれば、あの女と子供を殺す」運命とはなにか、他人の人生を支配するとはどういうことなのか。そして、社会から外れた人々の切なる祈りとは…。大江健三郎賞を受賞し、各国で翻訳されたベストセラーが文庫化。

闇社会に生きるスリ師を主人公にした作品。

スリをするシーンの緊迫感や、細かなディテールが光る一冊です。

またどこにも出口のない暗闇を彷徨うような閉塞感に息が詰まります。

読者に委ねるようなラストも、この作品ならベストな選択かな?と思いました。

この作品には「王国」という続編も用意されているので、気に入った方はぜひ読んでください。

3位 迷宮

胎児のように手足を丸め横たわる全裸の女。周囲には赤、白、黄、色鮮やかな無数の折鶴が螺旋を描く―。都内で発生した一家惨殺事件。現場は密室。唯一生き残った少女は、睡眠薬で昏睡状態だった。事件は迷宮入りし「折鶴事件」と呼ばれるようになる。時を経て成長した遺児が深層を口にするとき、深く沈められていたはずの狂気が人を闇に引き摺り込む。善悪が混濁する衝撃の長編。

迷宮入りしてしまった「折鶴事件」に、強烈な興味を惹かれてしまう青年の物語。

迷宮というタイトルは、中村文則さんの作風をそのまま表してる言葉だと思います。

登場人物はみんな心に迷宮を抱えており、筆者は時にしつこく、時に美しく照らし出していく。

この小説でも、細かな情景描写から中村イズムを感じることができて満足でした。

2位 帝国R

国家を支配する”党”と、謎の組織「L」が存在するR帝国。戦争が始まり、やがて世界は思わぬ方向へと暴走していく―。

架空の近未来を舞台にしたディストピア小説。

参加したスマートフォンによって、国から監視される世界。

どうせフィクションだから、と言い切れない怖さがありました。

作品の展開としては、「1984」に似てるところも結構あって、中村文則風にリライトした感じがしました。

細かな伏線回収など、エンタメ性も高く、割と幅広い層が楽しめる作品だと思います。

1位 教団X

突然自分の前から姿を消した女性を探し、楢崎が辿り着いたのは、奇妙な老人を中心とした宗教団体、そして彼らと敵対する、性の解放を謳う謎のカルト教団だった。二人のカリスマの間で蠢く、悦楽と革命への誘惑。四人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、光とは何か。著者の最長にして最高傑作。

中村文則の名前を一気に世に広めた作品です。

今までこんな小説を読んだことがなく、とにかくみんなに読んで欲しい。

としか、おすすめしにくい作品です 笑

宗教、科学、性、愛。

あらゆる要素の詰まった、現代人が読むべき総合小説です。

ということで、いかがでしたか?

今回は今話題沸騰の人気作家・中村文則さんのおすすめ作品を紹介しました。

これからどんどん傑作を世に出していく人になると思うので、興味を持った方はぜひチェックしていってください。

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