歌野晶午おすすめ小説ランキングBEST10

シェアする

OOKAWA9V9A6907_TP_V

新本格ミステリーの担い手として、精力的に作品を発表し続ける歌野晶午後さん。

元々ミステリーファンからの人気は高かったですが、最近では直木賞の候補にも選ばれるなど、新しい層のファンからも人気を集めています。

そこで今回は、歌野晶午さんのおすすめ作品TOP10をランキング形式でご紹介!

30年近く前の作品から最近のものまで、手広く紹介していきます!

スポンサーリンク
336

10位 長い家の殺人

完壁の「密室」と「アリバイ」のもとで発生する、学生バンド“メイプル・リーフ”殺人劇―。「ミステリー史上に残ってしかるべき大胆なアイデア、ミステリーの原点」と島田荘司氏が激賞する、この恐るべき謎を、あなたの脳細胞は果して解けるか?待望久しかった大型新人の鮮烈かつ恐愕のデビュー作。

大学生の音楽サークルの合宿で起きた殺人事件。いきなり犯人の独白からはじまるストーリー展開は、一気に引き込まれてしまいますね。

デビュー作ということもあり、思い切った大胆なトリックはミステリー好きでも楽しめると思いますよ。

探偵・信濃譲二シリーズの第一作となっているので、気にいった方はぜひその後の「家シリーズ」も読んでみてください!

9位 死体を買う男

江戸川乱歩の未発表小説が発見された。雑誌に連載されたその小説の題名は『白骨鬼』―その内容は次のようなものだった。ある理由で南紀・白浜を訪れた乱歩は、自殺の名所『三段壁』で起きた首吊り事件に遭遇する。首吊り自殺した学生・塚本直は、死の直前まで怪異な奇行を繰り返し、自殺した姿も異様なものであった。その奇行を知り、自殺に疑惑を抱いた乱歩と詩人・萩原朔太郎は、強烈な推理合戦を繰り広げるが。―だが、作者名のないこの連載小説には、恐るべきカラクリがあった。衝撃の大どんでん返し、大胆かつ精緻なトリックで虚と実を融合させた、新鋭が描く新本格推理の白眉。

江戸川乱歩、荻原朔太郎ファンの方必見の一冊!

大胆にも作中作として、江戸川乱歩未発表作品?を書く勇気が凄いですよね(笑)

現代でも読みやすいような文体でありながら、しっかりと乱歩作品の雰囲気を感じ取れる力作だったと思います。

トリック自体も当時のミステリーにありそうな少し強引な感じがあって面白かったです。

8位 ガラス張りの誘拐

「私は断じて愉快犯ではない」―世間を恐怖に陥れている連続婦女誘拐殺人事件。少女惨殺の模様を克明に記した犯行声明が新聞社に届けられた。ところが、家族や捜査陣の混乱をよそに、殺されたはずのその少女は無事戻り、犯人とされた男は自殺、事件は終結したかに思われた。しかし、事件はまだ終わっていなかった。捜査を担当している佐原刑事の娘が誘拐されたのだ!しかも、犯人は衆人環視のなかで身代金を運べと要求する…。犯人の目的はいったい何なのか?刑事たちを待ち受ける驚天動地の結末とは!?偉才が放つ奇想のミステリ。

「ガラス張りの誘拐」というタイトルがすでに面白そうですよね(笑)

3つの事件から成り立つ一編の長編小説なのですが、第一章は「第二の事件」からはじまるんです。これは時系列を使ったトリックが仕掛けられていると、ミステリー好きなら身構えてしまいますよね!

ただ物語はどんどん予想外の方向へ展開していくので、スリル溢れる犯人との駆け引きを楽しみにしている方には不向きかもしれません。

個人的には他の誘拐モノにはない斬新な挑戦が面白かったです。

7位 女王様と私

真藤数馬は冴えないオタクだ。無職でもちろん独身。でも「ひきこもり」ってやつじゃない。週1でビデオ屋にも行くし、秋葉原にも月1で出かけてる。今日も可愛い妹と楽しいデートのはずだった。あの「女王様」に出逢うまでは…。数馬にとって、彼女との出逢いがめくるめく悪夢への第一歩だったのだ。―全く先が読めない展開。個性的で謎めいた登場人物。数慄的リーダビリティが脳を刺激する、未曾有の衝撃サスペンス。

文庫本版の表紙絵が可愛かったので買ってみた一冊。

歌野晶午さんの小説を読んだのはこの作品がはじめてだったのですが、まさかオタクと小学生の少女のお話とは思わずにびっくりしました。

本格ミステリー作家と思っていたので、いきなりのぶっ飛んだ設定が面白かったです。

物語の中でも、ミステリーでは絶対に使ってはいけない禁断技が平気で使われるなど、ミステリーの型にとらわれない、発想が自由すぎる問題作でした(笑)

おすすめしておいてなんですが、好き嫌いが非常に分かれる作品だと思います。

6位 ジェシカの駆け抜けた七年間について

米国ニューメキシコ州にある長距離専門の陸上競技クラブNMAC。日本人が主宰するこのクラブの所属選手、エチオピア出身のジェシカ・エドルは、日本人選手アユミ・ハラダの異変に気づいた。アユミは夜ごと合宿所を抜け出し、呪殺の儀式を行っていたのだ。アユミがそこまで憎む相手とは誰なのか?彼女の口から明かされたのは、意外な人物の名前と衝撃の事実だった…。不可解な謎と巧妙な罠。驚天動地の傑作ミステリ。

「葉桜~」でもそうですが、歌野晶午さんのつけるタイトルって魅力的ですよね。つい手に取って読んでみたくなってしまいます。

今作もタイトルを見て、どうせ想像通りのストーリーじゃないんだろうな…と覚悟しつつ読みました。(いきなりアフリカの大草原から始まるのはさすがにびっくり)

地球規模の大掛かりなトリックが仕掛けられているので、先入観を持たずにチャレンジして欲しいと思います。

この作品をアンフェアと思うかどうかは、あなた次第です。

5位 さらわれたい女

「私を誘拐してください」小宮山佐緒理は潤んだ瞳で俺の手を握りしめた―。報酬は百万円、夫の愛を確かめるための“狂言誘拐”を頼みたいというのだ。便利屋の俺は完璧なプランを練り、見事に“誘拐”を成功させる。しかし、身を隠していた佐緒理が部屋で殺されているのを発見し…。偉才・歌野が放つ、誘拐ミステリーの白眉。

犯人の動機、トリックの意外性、謎解きの難易度とバランスの良い作品です。

歌野晶午さんといえば変化球が多いですが、この作品は謎解きミステリーが好きな方でも楽しめるのではないでしょうか。

ただ早くから謎が解けてしまったという方は、後半は少し退屈かもしれないですね。

この小説の謎を解く鍵は「なぜ彼女はさらわれたかったのか」…頑張ってください!

4位 放浪探偵と七つの殺人

大学の男子寮で殺人事件が発生。犯行時刻に外部からの侵入者はいなく、すべての寮生にはアリバイがあった―「有罪としての不在」や、“水難”とは何を示すか見きわめると、犯人がわかる?「水難の夜」など、さすらいの名探偵・信濃譲二が奇想天外な難事件の謎を見事な推理で解決する七つの傑作短編を収録。

探偵・信濃譲二を主人公にした7編の短編小説集です。

一つ一つの事件がオリジナリティに溢れていて面白かったですね。

他の探偵小説とは違って、探偵VS犯人という構図だけでなく、犯人も予想だにしなかった出来事の解決も読者に求められるあたり、難易度は高めです。

「幽霊病棟」に出てくる病院の構造は、知らない方には納得いかないかもしれませんが、私の母校も全く同じ構造をしていたので、すぐに解けちゃいました(笑)

3位 密室殺人ゲーム王手飛車取り

“頭狂人”“044APD”“aXe(アクス)”“ザンギャ君”“伴道全教授”。奇妙なニックネームの5人が、ネット上で殺人推理ゲームの出題をしあう。ただし、ここで語られる殺人はすべて、出題者の手で実行ずみの現実に起きた殺人なのである…。リアル殺人ゲームの行き着く先は!?歌野本格の粋を心して堪能せよ。

パズル感覚の謎解きミステリーが大好きという方におすすめの一冊!

没ネタの披露場として書かれた作品と考察している方もいるようですが、なかなか当たっていると思います(笑)

長編小説で使ったら叩かれるであろう際どいネタですが、作品の雰囲気もあってこの小説なら納得してしまいます。

ラストはどうするんだろう、と不安になりながら読んでいましたが、思わぬ展開には驚きました。

まさに何でもありのミステリー小説なので、普通のミステリー小説には飽きたという方におすすめです。

2位 世界の終わり、あるいは始まり

東京近郊で連続する誘拐殺人事件。誘拐された子供はみな、身代金の受け渡しの前に銃で殺害されており、その残虐な手口で世間を騒がせていた。そんな中、富樫修は小学六年生の息子・雄介の部屋から被害者の父親の名刺を発見してしまう。息子が誘拐事件に関わりを持っているのではないか?恐るべき疑惑はやがて確信へと変わり…。既存のミステリの枠を超越した、崩壊と再生を描く衝撃の問題作。

本当の意味で世界が一転、二転する忙しいミステリー小説です(笑)

人によっては「何が言いたいんだよ!」と途中からいらいらするかもしれませんが、私は楽しく読むことが出来ました!

謎解き要素は0ですが、今後どうなるんだろうというハラハラ感もあって、あっという間に読み切ってしまいました。

人間って自分が認めたくない事実に直面したとき、主人公と同じような思考回路に陥ってしまうのではないでしょうか。ある種の現実逃避というか…。

ラストまで読み終わってから、タイトルを見返すとまた違った印象を持ってしまいますね。

不幸なお話が好きな方におすすめの一冊です(笑)

1位 絶望ノート

中2の太刀川照音は、いじめられる苦しみを「絶望ノート」と名づけた日記帳に書き連ねた。彼はある日、頭部大の石を見つけ、それを「神」とし、自らの血を捧げ、いじめグループの中心人物・是永の死を祈る。結果、是永は忽然と死んだ。が、いじめは収まらない。次々、神に級友の殺人を依頼した。警察は照音本人と両親を取り調べたが、殺しは続いた。

あの大ヒット漫画を連想させるタイトルですが、この小説の主人公は天才とは真逆の少年。

しかも性格も結構卑屈なので、読んでいてイライラします(笑)

ただ後半からのどんでん返しの連続は、さすが歌野晶午さんという感じですね。

個人的には「葉桜の~」を超える名作だと思います。

しかし本当に登場人物の大半がむかつく人たちばかりなので、どんどんストレスが溜まっていきますね。

イヤミスに抗体がある方におすすめしたいです。

殿堂 葉桜の季節に君を想うということ

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして―。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。

あまりにも有名すぎるので、ランキングに入れることができませんでしたが、殿堂入りということで紹介させていただきます。

おすすめのミステリー小説ランキングでも常連の作品で、この小説から歌野晶午さんを知ったという方も多いのではないでしょうか。

お洒落なタイトルから、思いがけないハードボイルドな展開。そしてミステリー史に残る驚愕のトリック―。

まだ読んだことがないという方は、絶対に損はしないので読んでみてください!

歌野晶午さんってどんな人?

最後に歌野晶午さんの簡単なプロフィールを紹介していきます。

歌野晶午さんは1988年にこの記事でも紹介している「長い家の殺人」で小説家デビュー!

晶午というペンネームはあの島田荘司さんがつけたというのだから驚きです。

その後は1992年に「さらわれたい女」を出版してからしばらく発表が途絶えていましたが、1995年から再び精力的に作品を発表。

2003年に「葉桜の季節に君を想うということ」で日本推理作家協会賞などを受賞し、一躍売れっ子作家の仲間入りを果たしました。

1995年以降の作品はエンタメ性に富んだものが多く、こてこてのミステリーファン以外でも楽しめる作品が増えた印象があります。

そんな歌野晶午さんは2012年、デビューから24年目にして直木賞にノミネートされるなど、今後更なる活躍を予感させる嬉しいニュースもありました。

毎回読者が驚く仕掛けが施されているので、まだ読んでいない作品があった方はぜひ読んでみてください!

スポンサーリンク
336
336

シェアする

フォローする