米澤穂信おすすめ小説ランキングベスト10

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米澤穂信さんはミステリーを土台にしながらも、幅広い作風が魅力の作家さん。

本格ミステリー、イヤミス、そして甘酸っぱい青春小説まで。作品ごとに全く異なる世界観を楽しむことができます。

2014年には山本周五郎賞も受賞しており、次の直木賞に最も近い小説家の一人だと私は勝手に思っています。

ということで、今回は米澤穂信のおすすめ小説ランキングベスト10をご紹介!

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10位 リカーシブル

父が失踪し、母の故郷に引越してきた姉ハルカと弟サトル。弟は急に予知能力を発揮し始め、姉は「タマナヒメ」なる伝説上の女が、この町に実在することを知る―。血の繋がらない姉と弟が、ほろ苦い家族の過去を乗り越えて地方都市のミステリーに迫る。

リカーシブルは人によって感想が違ってくる作品だと思います。

ハッピーエンドに感じる人もいれば、後味の悪い結末に感じる人もいるでしょう。

私はマイナス思考人間なので後者でした(笑)

読み終わってから「リカーシブル」の言葉の意味を調べたのですが、なるほど~と唸ってしまいました。

過疎化していく町の狂気というか、怖さを描いたスリリングなミステリーです。

今この記事を書いていて思いましたが、スティーブンキングとかが書きそうなネタですね。

9位 王とサーカス

二〇〇一年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり…。「この男は、わたしのために殺されたのか?あるいは―」疑問と苦悩の果てに、太刀洗が辿り着いた痛切な真実とは?『さよなら妖精』の出来事から十年の時を経て、太刀洗万智は異邦でふたたび、自らの人生をも左右するような大事件に遭遇する。二〇〇一年に実際に起きた王宮事件を取り込んで描いた壮大なフィクションにして、米澤ミステリの記念碑的傑作!

デビュー作である「さよなら妖精」にも登場した大刀洗万智が活躍するシリーズ作です。

といっても「さよなら妖精」を読んでいなくても十分に楽しめます。(どちらかというと、後続の「真実の10メートル手前」がおすすめ!)

ネパールの王族で起きた殺人事件を追いながら、関係者たちに渦巻く秘密を暴いていきます。

海外を舞台にしたミステリーはあんまり得意ではないのですが、王とサーカスはいい意味で期待を裏切ってくれました。

アマルフィのような海外モノを想像している方には、少し肩透かしを食らうかもしれませんが、私はとても面白く読めましたよ!

8位 クドリャフカの順番

待望の文化祭が始まった。だが折木奉太郎が所属する古典部で大問題が発生。手違いで文集「氷菓」を作りすぎたのだ。部員が頭を抱えるそのとき、学内では奇妙な連続盗難事件が起きていた。盗まれたものは碁石、タロットカード、水鉄砲―。この事件を解決して古典部の知名度を上げよう!目指すは文集の完売だ!!盛り上がる仲間たちに後押しされて、奉太郎は事件の謎に挑むはめに…。大人気“古典部”シリーズ第3弾。

大人気古典部シリーズの3作目にあたる作品です。

これまでの古典部シリーズとは異なり、4人の語り部が学校内で起きた「十文字」事件の真相を追っていきます。

古典部のメンバーにもスポットが当てられているので、ファンの方には嬉しいのではないでしょうか。

殺人など物騒な事件は起きないですが、謎解きのロジックは整然としており、ミステリファンも納得の一冊です。

7位 インシテミル

「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった―。いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場。

米澤穂信さんが宿題と語る「クローズドサークル」に挑戦した作品。

密室の作り方は作家それぞれですが、インシテミルは結構独特なタイプです。

ここまで堂々とロボットが出てきたら、純粋に推理に集中できるからいいですね(笑)

殺人や探偵に賞金を加算するルールによって、推理にも心理ゲーム要素が加わり面白かったですね。

映画版とも微妙に展開が異なるので、原作も是非読んでみてくださいね!

6位 春期限定いちごタルト事件

小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。きょうも二人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、二人の前には頻繁に謎が現れる。名探偵面などして目立ちたくないのに、なぜか謎を解く必要に迫られてしまう小鳩君は、果たしてあの小市民の星を掴み取ることができるのか?新鋭が放つライトな探偵物語、文庫書き下ろし。

日常の小さな事件を解き明かす小市民シリーズの1作目。

事件そのものの謎解きもいいですが、主人公・常悟朗と小山内ゆきのテンポの良い絡みも面白いですね。

春・夏・秋と今のところ小市民シリーズは3作発表されており、次の冬編で完結するものと思われます。

甘酸っぱい?青春ミステリーを読みたい方にはぜひおすすめです。

5位 氷菓

いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実―。何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ登場!第五回角川学園小説大賞奨励賞受賞。

古典部シリーズの記念すべき1作目で、米澤穂信さんの人気に火をつけた作品でもあります。

日常に潜む謎をテーマに、折木奉太郎が様々な事件を解決していきます。

2012年にはアニメ化されたこともあり、アニメから米澤穂信さんを知ったという方も多いのではないでしょうか。

現在、古典部シリーズは6作目まで発表されており、奉太郎が卒業するまで続く予定なので、今のうちに氷菓から読んでおきましょう!

4位 追想五断章

大学を休学し、伯父の古書店に居候する菅生芳光は、ある女性から、死んだ父親が書いた五つの「結末のない物語」を探して欲しい、という依頼を受ける。調査を進めるうちに、故人が20年以上前の未解決事件「アントワープの銃声」の容疑者だったことがわかり―。五つの物語に秘められた真実とは?青春去りし後の人間の光と陰を描き出す、米澤穂信の新境地。精緻きわまる大人の本格ミステリ。

5つのリドルストーリーから過去に起きた事件の真相を追っていく、米澤穂信さんしか書けない傑作ミステリーです。

とくに作中に登場するリドルストーリーの仕掛けは秀逸で、最近読んだ本の中でも特に面白かった小説です。

ラストに待っている「やるせなさ」も米澤穂信さん、ならではですね。

追想五断章の詳しい感想やあらすじは、こちらの記事で紹介しているのでぜひご覧ください。

追想五断章のあらすじ・感想

3位 満願

人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは―。驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や在外ビジネスマン、美しき中学生姉妹、フリーライターなどが遭遇する6つの奇妙な事件。入念に磨き上げられた流麗な文章と精緻なロジックで魅せる、ミステリ短篇集の新たな傑作誕生。

6つの短編からなる短編小説、山本周五郎賞を受賞し、直木賞の候補にも挙がるなど、プロ・アマ問わず評価の高い傑作です。

どの話もレベルが高く、人間の本質を鋭く描いています。

私はその中でも「関守」が一番好きでした。特に最後の一文がとにかく怖い!

米澤穂信さんの描く短編は、最後の1文まで入念に作りこまれていて、短編なのに一作一作の満足感がすごいですよね。

あなたはどの作品が一番好きでしたか?

2位 ボトルネック

亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した…はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。

米澤穂信さんの青春ミステリー集大成でもある今作品。

自分の代わりに姉が生まれた世界では、身の回りにどんな変化が見られるのか。

米澤作品には救いのない話も多いですが、私の中ではボトルネックが一番胸に残るものがありますね。

大学時代に思いつきながらも、今の自分では書けないと温めてきた渾身の一作は、冒頭からラストまで読者の心を掴んで放しません。

それにしても普通の高校生の会話に「オプティミスト」や「モラリスト」なんて言葉が出てくるものなのでしょうか…(笑)

そのあたりも米澤イズムですね。

1位 儚い羊たちの祝宴

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。

やっぱり米澤穂信さんは短編集が面白い!ということで、今回は儚い羊たちの祝宴を一位に選ばせていただきました。

全5編からなる短編小説集で、いずれの作品も最後の一文のオチが秀逸です。

中でも玉野五十鈴の誉れはすごく良かったですね。

「はじめちょろちょろ、中ぱっぱ」からあんな話を思いつくとは…感服です。

全体的にはゾッとする展開が多く、どこか奇妙でダークな雰囲気が漂う作品。

米澤穂信さんの魅力が詰まった傑作なので、最近米澤作品にはまったという方にもおすすめですよ!

ということで、今回は米澤穂信さんのおすすめ小説ベスト10を紹介しました。

これからどんどん知名度もアップしていく作家さんなので、まだ2~3冊しか読んでないという方は、チェックしてみてください!

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